深い森の中
森の中を彷徨って30分くらいが過ぎた。
万が一の為に持ってきたコンパスを頼りに歩いてるのだがいつまでたってもどこにも出ない。
この小さな裏山なのにこんなに深いとは思わなかった。しばらくしてケイタが何かを見つけた。
僕たちはそこへ駆け寄った。道導につけた印だ!助かった。道導の方に歩いて行けば帰れる!!
僕たちはそっちの方角に向かって歩き出す。学生時代。この裏山の周りを何度も一週したことがあり、裏山中のあちこちに僕たちの印が残されているのだ、万が一迷子になったとしても、どこかに道導がある。それを探しだせば帰れるのだ。
大体2分から3分歩いた感覚位のところに次の印が書いてあるはず。1人があったぞ!と叫んだ!いい感じだ。これで帰れる。僕たちは少し急ぎ足で次の印へと向かった。
次第に辺りは暗くなってきた。
このままじゃまずいと思い。急ぐ。次の印に辿りついた。まだ出口は先か?
印にそって急いでるのに急に不安になってきた。確かに山は下りてるハズだから印通りに行けば出られるはず。その時ケイタが何かを思い出したように言った。
「そう言えば小人が僕たちの印をマネして何か書いてるのを見たんだ!この印は小人が書いた印かもしれない」と。こんな時にふざけたことを言うケイタにイラつきもしたが、仲間割れしてる場合じゃないと思い。先を急いだ。
どれくらい歩いただろう。既に1時間は過ぎている。いくらなんでもこんなに時間のかかる場所に印をつけた覚えはない。もしかしてケイタの言うとおり小人が印をつけたのだろうか?みんなの間で不安な声が上がってくる。
しばらくしてまた印を見つけた。僕はもしかしてと思い印を良く見てみる。
確かに良く見ると僕たちが付けてる印とは何か違う気がした。その時だった近くで車の走る音が聞こえた!全員が車の音のする方を見た。草木の向こう。
ケイタがそっちの方へ行ってみる。そのまま止まっていた。僕たちもそっちの方へ行って気がついた。崖だ。この森に崖があったんだ。
崖といっても削って人工的に作られた崖のようでその下には車道があった。
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