脱出
草木をかけわけ、崖の下に現れた道は何度も通った事がある。まさかこんな場所に続いてたなんて。さすがにこの崖は降りる事ができないが、地上は近そうだ。
もう一度矢印の示す方向を見た。方角的に僕たちの街のある方向だ。
この矢印を頼りに山を降りるしかなかった。
どんどん日が暮れてくる。急いで降りないとまずいと思い慌てだす。こういう時は慌てると危険だ!みんなを落ち着かせて先を急ぐ。
誰かがまた印を発見した。印の方角は全く一緒だ。さっきから山を登ったり下ったりしている。その時、目の前に急激な斜面が現れた。危ない。もっと暗くなってたら気付かずに滑り落ちてたかも知れない。周りに印がないか探す。
一人がもしかして、この斜面にさっきまでの印は通じてたんじゃないかと不安を漏らす。僕たちは途方に暮れていた。ケイタがみんなに謝りだす。
そんなケイタに声をかける「面白がって付いてきたのは僕たちなんだから、今はこの森から脱出する事を考えよう」
まさかこんな事になるとは思ってなかったので、誰も食料を殆どもって来てなかった。
ケイタがバックから取り出したパンをみんなで千切って食べる。
その時微かに森の奥から美味しそうな臭いがした。
まさかと思いながらもその方角を見る。この斜面の下からだ。
みんなもその臭いに気付き斜面の方を見た。さすがにこの斜面は降りれないよなとケイタが話す。確かに危険すぎると思った。僕が周りを見渡すと。薄暗いが、斜面を降りれそうな場所があった。
みんなで向かうと。頑張れば降りれそうな感じだ。全員で声を掛け合いながらゆっくりと降りて行く。無事に降り終わると臭いのする方に向かってみた。誰かが「もしかして小人じゃねぇの」と行った。その時草が揺れるおとがした。何か小さな人物が動くのが見えた。
追い掛けて見たが、そこにはもう何もいなかった。甘い臭いのする方へ歩いて行く。すると森の出口が見えた。森を抜けてすぐの所に誰かの家がある。場所がまだはっきりしないが、僕たちは外に出る事ができたのだ!
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